引っ越し費用の高騰の現状と背景
近年、引っ越しにかかる費用が大幅に上昇しており、春の繁忙期には「引っ越し難民」と呼ばれる、希望日に業者を手配できない人が続出すると懸念されています。
特に新生活が始まる3~4月の年度末シーズンは引っ越しの需要が集中し、料金がピークに達します。今年は、通常時20万円程度の引っ越し費用が3月末には倍の約40万円に跳ね上がるケースも報じられています。費用高騰の背景にはいくつかの要因があります。
第一に、人手不足と「2024年問題」の影響があります。引っ越し業界ではトラックドライバーや作業スタッフの不足が深刻で、ここ数年で人件費が上昇しています。
実際、「3~5年前くらいから人員不足という感じになっているので、年々、料金帯としては上がってきている印象はあります」という声もあります。2024年からの労働規制強化によって長時間労働が制限され、特に長距離の引っ越し対応が難しくなっているため、人員確保のための賃金アップなどコスト増につながっています。
第二に、物価高騰による資材費・燃料費の上昇です。引っ越しに欠かせない段ボールや梱包材、テープといった資材が2~3割も値上がりしており、ガソリンなど燃料費の負担も大きく増えています。
これらのコスト増は引っ越し料金に転嫁せざるを得ず、結果として利用者が支払う費用が高くなっています。こうした状況を受け、国土交通省も3月下旬の混雑時期を避けて引っ越し時期を分散するよう呼びかけるなど、異例の対策に乗り出しています。
引っ越し費用を抑える方法①:不用品の買取を活用
高騰する引っ越し費用への対策の一つは、引っ越し前に不用品を処分・買取に出すことです。荷物を減らせばその分小さいトラックで済んだり、作業時間が短縮されたりして、引っ越し料金を抑えることができます。さらに、不用品を売却すれば現金を得られ、その分を引っ越し代に充当できるため一石二鳥です。
では、どんなものが高く売れるのでしょうか。一般的に需要が高い家電や家具は中古でも値段が付きやすいです。例えば、製造から数年以内のテレビ・冷蔵庫・洗濯機などの生活家電、大型家具やブランド家具は中古市場でも人気があります。また、ゲーム機やゲームソフト、パソコン・スマートフォンなどのデジタル機器、さらにブランド品(バッグ・腕時計・アクセサリーなど)も高値で買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。書籍や衣類も量が多ければまとまった金額になりますし、コレクターズアイテムや限定品であれば思わぬ高値になることもあります。

不用品の買取サービスも上手に活用しましょう。最近は自宅にいながらネットや電話で申し込める出張買取サービスも充実しています。具体的には、ゲオ(GEO)やセカンドストリート(セカスト)、ブックオフ、駿河屋といった大手買取店が挙げられます。ゲオやブックオフはゲーム・映像ソフトから家電まで幅広く扱っており、セカンドストリートは家具や服飾品の買取に強みがあります。駿河屋はホビー用品やゲーム専門ですが、オンライン査定の手軽さで人気です。それぞれ得意分野があるため、売りたい物に応じてサービスを選ぶと良いでしょう。不要な物を売ることで荷物と費用を同時に減らし、結果的に引っ越し費用の負担軽減に繋げられます。個別での見積り取得が面倒な場合は、不用品買取サービスの一括比較ができるようなサービスもおすすめです。

引っ越し費用を抑える方法②:引越し業者比較サービスを活用
次に、引っ越し業者の一括見積もり比較サービスを利用して賢く業者を選ぶ方法です。引っ越し料金は業者や日時によって大きく異なるため、複数社から見積もりを取って比較することが重要です。一社だけに頼むより、相見積もりをすることで料金交渉がしやすくなり、結果的に数万円以上安くなるケースも多々あります。

中でも手軽なのが、インターネット上の引っ越し見積もり比較サイトを使う方法です。その代表格が「引越し侍」というサービスです。引越し侍では、Web上で引っ越し条件を一度入力するだけで、提携する多数の引っ越し業者からまとめて見積もりを取得できます。提携業者数が非常に多いため、大手から地域密着の業者まで幅広く候補が見つかりやすく、業者間の競争によって料金が割安になるメリットがあります。また、料金の比較がしやすい画面表示で各社の見積もり金額やサービス内容を一目で比べられるほか、利用者の口コミ評価も参照できるので、価格だけでなく対応の質も判断材料にできます。こうした比較サイトを活用することで、自分のニーズに合った最安プランの業者を効率よく見つけることが可能です。

引越し侍のようなサービスを使う際は、希望日程や荷物量など見積もり条件をできるだけ具体的に伝えることがポイントです。見積もり額には各社の繁忙状況も反映されるため、もし日時に融通が利くなら「少し時期をずらす」提案を受けて安くできる場合もあります。最終的に契約する業者を決める際は、提示された料金だけでなく追加オプションや割引条件も含めて総合的に比較検討しましょう。
まとめと実践ポイント
引っ越し費用の高騰が続く中、「不用品を売ること」と「複数の業者を比較すること」の2点を実践すれば、費用を大幅に削減できる可能性があります。
引っ越し前に持ち物を整理して使わないものを現金化すれば、荷物量が減って業者の見積もりも下がり、さらにその売却益で引っ越し代の一部をまかなえます。
さらに、一括見積もりサービスで相見積もりを取れば、最もコストパフォーマンスの良い引っ越しプランを選ぶことができ、高騰する料金を抑えることができます。
どちらも早めの計画と行動が肝心です。時間に余裕をもって準備を始めれば、繁忙期でも慌てずに済み、希望条件に合う業者を確保しやすくなります。事前の工夫次第で、引っ越し費用はまだまだ節約の余地があります。ぜひ上記のポイントを押さえて、賢くお得に引っ越しを乗り切ってください。


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